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●21世紀の環境保全と豊かな水辺を取り戻すために● 地球の水を守ろう!! |
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![]() ![]() − 目次 − 1.水の基礎編 §1.水と地球
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§1.水と地球![]() 地球は表面の約70%が水に覆われ、容積にして14億キロ立方メートルの水があります。 宇宙空間に浮かぶ地球は、まさに「水の惑星」といえるでしょう。人類の生活は、水に依存していますが、この地球を宇宙から見る限り水不足には縁がないように思われます。しかしながら地球表面にある水の97%までが海水なのです。海水は飲料水にも生活水にも、そのままではまったく適していません。つまり地球上の60億の人間が、地球上の3%の水に頼っているのです。この3%の水も、その70%が南極や北極の氷や雪として、他にも水蒸気などそのほとんどは 現実に使用不可能な状態で存在しています。これらを差し引くと、私たちが生活に使用できる水は河川水、湖沼水、地下水を合わせ地球上の水のわずか0.8%に過ぎません。地球上のすべての生物とわかちあって水を共有するということになると、人類が使える水はより少ないことになります。
![]() 地球の水の量は、太古の時代からほとんど変わることがありません。 地球に降り注ぐ雨の量もほとんど毎年一定量で、雨が地球の何処にどのくらいの量が降るか変化はあっても、地球に降り注ぐ雨の量全体ではほぼ一定を保っているのです。地球の表面から蒸発した水は水蒸気となり、地球の大気圏にしばらく滞留した後に冷やされ、雨や雪となって再び地球に降り注ぎます。降り注いだ雨水は、幾筋かの細い流れになって地 表面を洗い流し、あるいは地下に浸透して、様々な物質を溶かしながら、大きな流れとなり、やがて海に注ぎこみ、そしてまた蒸発を繰り返します。地表から蒸発した水蒸気は大気圏中に拡散してしまうこともなく、雨になって地表に降り注ぎ、ふたたび、地球の水として還ってくるのです。今私達の周辺にある水は、太古の昔につくられた水が何回となく循環を繰り返しているだけなのです。ですから、今水を汚すということは、私達自身には勿論、未来の子供達へも大きな影響を及ぼすことなのです。 人類の生活は水辺を拠点として営まれてきました。古代文明が黄河、インダス河、チグリス・ユーフラテス河などの各流域で芽生えたように、人は水とともに生きてきた生き物なのです。人が必要とする飲料水は、1日2リットルといわれているので、年間で言うと1人1立方メートルもあれば済むのです。しかし、生活に必要となる水は、日本人は1日330リットル、年間で120立方メートル使うといわれています。つまり生活用水として使っている水が飲み水の120倍もあります。水は文化のバロメーターといいますが、いわゆる文化的な生活になればなるほど水を多く使い、高層ビル、大病院、ホテル、企業などでは水使用も増加し、さらに多くの水を必要としています。さらには、食べ物をつくる時にはその10倍必要とされています。米や小麦をつくるために必要なだけではなく、牛を育てるには穀物が必要なので、牛の肉を1kg増やすためにはその13倍の穀物が必要となり、20立方メートルの水が必要となります。それらを合計すると先進国では1人あたり年間1000立方メートルを越える水を使っていることになります。 ![]() 地球は深刻な水危機の時代を迎えています。 そのひとつが砂漠化現象、砂漠の多さで知られるアフリカはもちろん、アメリカ中部や中国でも確実に砂漠化が進んでいます。地球温暖化などが要因にあげられていますが、人為的な要因として指摘されているのが、地下水を大量に使った農業・工業化の発展があります。背景には、急激な人口増があり、食料を満たすため土地を過度に使ったことや森林の過剰な伐採などがあげられます。数百年、数千年の時間を経て蓄えられた地下水を、人類が貪るように使い尽くしてしまったために、各地で渇水が起き、砂漠化が進んでいるのです。アメリカとカナダの国境に横たわる五大湖、ロシアのアラル海、中国の黄河など、世界各地で渇水などの異常現象が起きています。 日本は島国のため実感がわきませんが、ヨーロッパやアジア、アフリカでは、国際河川をめぐる紛争が絶えません。上流にある国がダムをつくれば、下流地域の水は減り、河川の上流で水質汚染が起きれば、それが国境を越えて下流国に影響を及ぼします。さらに発展途上国が急速に農業化や工業化を進めたために、水源地が枯渇したり、地下水の水位が低下したりする問題も頻発しています。話し合いによる和解ができればよいのですが、実際には水をめぐる戦争まで発展する危惧がもたれているのです。 「20世紀は石油をめぐる戦争だった。だが21世紀は水をめぐる戦争の時代になるだろう」
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