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海の森づくり
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海の森づくり
ミネラル供給
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地球の水をまもろう!
榛名湖畔

本文
 

藻場再生プロジェクト

ミネラル供給

 海藻類が成長するには、肥料となる栄養素、窒素やリン、ケイ素などが必要です。汚染された海水には窒素や
 リンが大量に含まれているから栄養豊富と思いがちですが、海水中にある窒素は硝酸塩NO3−、リンはリン酸塩PO4−
 という形で溶けていて、このままでは海藻類の養分になりません。養分となるためには、還元して窒素NとリンP
 の形に戻してやる必要があります。還元とは、酸化の反対で酸素Oを取り除くことで、その働きをするのが金属イ
 オンの鉄Fe+ なのです。

 鉄は、地球全体の35%、地殻物質でもその約5%を占める主成分で、地表や生物体内などにおいて、その酸化還元
 環境の変化に対応して比較的容易に酸化数を2から3に変えることのできる元素です。それゆえ、有機物の生成や分
 解に際し、極めて重要な働きをします。ところが、特に3価の鉄は、水に溶けにくいため、陸ではそれほど問題にな
 りませんが、(酸性にしたり、有機物と共存すると溶けるので、陸の生物にとっては、溶けすぎが問題になる)、海
 では鉄不足が問題になります。

 この生物にとって必須鉄分を、海藻類が吸収し易い形にしていたのが、森林に堆積する腐葉土が作り出す「フルボ酸」です。
 フルボ酸は、地中の鉄を溶かし海へと運び、海藻類はミネラルとして鉄分を吸収できたのです。このフルボ酸鉄が、
 森林から供給されなくなって、海は鉄不足となり磯焼けが進行しました。

            


 この溶けずらい鉄を溶かし、鉄イオンとするために、ミラカーボンが大きな働きをします。ミラカーボンはほとんど
 炭素からできた物質であり、炭素は鉄などの金属と比べ電気陰性度が高く、接触させると電気陰性度の低い鉄より鉄
 イオンを溶出させることができます。

 ミラカーボンを鉄材と一緒に、海中に設置すれば、鉄イオンが溶け出します。鉄イオンは、ミラコンブに着床した海
 藻類に吸収され、成長を促進させます。

 さらに鉄イオンは、水中のリン酸塩そのものとも化学的結合を行い、リン酸鉄として固定化され赤潮などの原因となる
 植物プランクトンを増殖させません。また、鉄イオンは動物性プランクトへも好影響を与え、アワビや牡蠣などの必須
 ミネラルとして機能します。
 
             


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