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“鎌倉市武道館「池」水質浄化作戦”

 鎌倉市武道館について 

鎌倉市武道館は、下水終末処理場である山崎水質浄化センターに併設された、古都鎌倉にふさわしい重厚な武道館です。
池は武道館駐車場入り口付近にあり、終末処理場からの処理水を利用したものです。本来は処理水の清浄化を見せるためのものだったので
しょうが施設の老朽化に伴い処理水の流入が滞り、池水の循環が行われず、わずかに流入する水の水質も悪いことから富栄養化によりアオコ
の発生など水質汚染が進んでいます。その対策として、炭素繊維による水質浄化作戦を開始しました。
鎌倉市武道館

                
鎌倉市武道館入り口にある石版 池の全景‥‥水の色は‥‥
池の色は、アオコにより黄緑色、透明度はなく魚類の姿は見えません。噴水による曝気をしていますが、緑色の水を噴き上げている感じです。

2008年8月8日 水質測定

パックテスト、透視度計による簡易テストを行いました。

●測定項目 ・透視度、・COD、・PH、・硝酸(窒素)


   
透視度:6cm アオコなどの浮遊物が多い COD:20~50ppm(50ppmに近い)


その他項目●PH:9.5、●硝酸(窒素):45 mg/l と驚くほど高い数値を示しました。

2008年8月8日 炭素繊維設置

鎌倉市スポーツ課の対策として、炭素繊維水質浄化材ミラカーボンを設置することとなりました。

●炭素繊維水質浄化材設置内容

  • ミラカーボンフレームユニットFS120SK1-12 × 2セット、CFK−1 12本×2セット=24本
  • ミラカーボン浮上式取付バー FFK1-2 × 6本、CFK−1 2本×6本=12本  
  • 合計 ミラカーボン CFK−1 36本

ミラカーボンフレームユニット 2セット ミラカーボン浮上取付バー 6本
   
深さ70cm、水は驚くほど濃い緑色 炭素繊維設置状況

水中に素手を入れると痒くなるような、かなりの汚染度に炭素繊維にての水質浄化が可能かどうかは心配ですが様子を見ることにしました。

2008年10月7日 炭素繊維設置後の状況観察

設置後2ヶ月の水質浄化効果の観察を、目視及び水質測定にて行いました。

●水質測定項目 ・透視度、・COD、・PH、・硝酸(窒素)


透視度:36cm 浮遊物もほとんどありません。 COD:13ppm
浅い水底が見え、金魚などの泳ぐ姿が見えます。 噴水からの水も透明度を増しています。

2008年12月8日 炭素繊維設置後の状況観察

鎌倉市の担当者様から「大幅な水質改善がありました」との連絡を受け、設置後4ヶ月の水質浄化効果の観察を、目視及び
水質測定にて行いました。

●水質測定項目 ・透視度、・COD、・PH、・硝酸(窒素)


透視度:50cm以上  50cm透視度計の測定範囲を超えた透明度です。
COD:10~13ppm 透明度を増し、金魚や鯉が気持ちよさそうに泳いでいます。
その他項目●PH:7.0~7.5、●硝酸(窒素):10 mg/l を示しました。

大幅な水質浄化効果に鎌倉市の担当者様及びJWGのメンバーも満足そうな表情でした。


●水質浄化効果

水質検査結果
項目 8月8日 10月7日 12月8日
  透視度(cm) 6 36 50以上
  COD 化学的酸素要求量(ppm) 50 13 10~13
  PH 9.5 9.5 7.0~7.5
  
炭素繊維により透視度及びCODは大きな改善効果を示しました。池も透明度を増したくさんの金魚や鯉が見えるようになりました。
今後も引き続き経過を見守って行きたいと思います。   
 

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